APFS活動紹介
今年に入ってからですが、私は会社勤めしながら週末や夜に、外国人支援活動に参加しています。
今日はそのうちの一つの団体の紹介をしたいと思います。
東京都板橋区大山に拠点を構えるNPO法人、APFS(Asian People’s Friendship Society)です。
ここは1987年に設立されたとても歴史のある団体です。
ここでは、メインの活動の一つとして、日本に定住する外国人全般(非正規滞在の方含め)からの色々な相談を受けて、そこで問題を解決させる、「ワンストップ型」解決相談があります。
この「ワンストップ型解決相談」というところが、いわゆる公共サービスでの相談窓口とは違うのではないかと思います。
公共サービスの相談窓口だと、ごく簡単な問題は別として、大抵はそこで全てを解決できるわけではなく、「その問題ならどこどこへ行ってみてください」
と他の専門家を紹介するとか、そういう対応になるのではないかと思います。
「ワンストップ型サービス」はその点、問題を抱えている外国人にとっては利便性が高いでしょう。
今はほぼ口コミなどの紹介で、色々な外国人の方やそのパートナーの日本人の方が相談にいらっしゃいます。
相談内容は、在留資格(ビザ)の問題が多いです。「仕事変えたいんだけどビザどうしたら良いですか」とか「実は期限切れてしまったんだけど」とか、「永住者申請や帰化申請したいんだけど」、「退去強制にされてしまったんだけどどうしたら良いですか」、などなど様々なケースがあります。それ以外では、勤務先で怪我をしたケース、労働条件に不満があるというケース、給料が支払われないケース、住まいに関する相談、などこれも色々です。
これらさまざまな相談案件を、NPOの常勤スタッフとボランティアスタッフ(ときには弁護士さんなども)によって連携しながら、解決に導くわけです。
ポイントは、外国人の様々な問題に対してNPO側が一方的に解決するまで活動するというわけではなく、本人の、解決したいと言う気持ちと熱意によって、NPO側がサポートするというスタンスです。本人が甘えている場合や、全部NPOがやってくれると考えて来る人には、残念ながらサポートを行いません。
また、最初の相談は無料ですが、活動を始める場合は外国人に入会して頂き、決まった会費を負担頂くというルールがあります。
一方的な支援では長続きしませんから。やはり30年以上続いている理由は、相談する側と相談を受ける側が対等の立場であることが重要だと思います。
この相談活動以外に、国に対して外国人の処遇などに関連する政策を提言することや、また多くの外国人の会員を集めて集会を開いてNPOの理念・考えをスタッフ・会員間で共有することも重要行事として開催しています。
私自身はこのNPOで主に週末に相談活動に参加したり、集会イベントのお手伝いをしたりしています。
まだまだ経験不足で一人前になるには時間がかかるかもしれませんが、外国人支援の前線に立つ活動をしながら、多くのことを学んでいると実感しています。
活動を通しての気づきや経験を、今後書いていきたいと思います。