真の「おもてなし」好きなバングラデシュ人
実は先週1週間、APFSと立教大学合同のバングラデシュスタディーツアーに参加していました。
ツアーの主目的の一つは、過去に就労のため来日したバングラデシュ人が、帰国後にどのような状況にあり生活をしているのか、それを本人に直接ヒアリング調査することでした。
彼らがいつ頃どのように日本に渡り、どこでどんな仕事をしていたのか、またどんな経緯で帰国したのか、帰国してから現在までどのように暮らしているのか、などについて調査し分析することにより、今後日本に来る外国人に対して、どのように受け入れ、またどんなサポートが必要なのかを探る。
そのような主旨でした。
私にとってバングラデシュは初めてで、事前の知識もほとんど無かったので、色々と驚きがありました。
たったの一週間の滞在だったので、バングラデシュのほんのほんの少ししかまだ感じていないというのが実情です。
けれども、大まかなこと、例えば街の風景、経済状況、人々の性格、などについては、感じ取ることができたと思います。
感じたこと全部はここには書ききれないので、また少しずつ書いていくつもりです。
それで、昨日は帰国翌日だったのですが、東京で、バングラデシュ人の集まりがあったので早速参加してきました。
ビクランプールソサエティ主催の「イード」(犠牲祭)というイベントで、過去にたくさんのバングラデシュ人が日本に来たことで知られる、ビクランプール地方の人たちの県人会のような集まり、夕食会でした。
昨日はなんと、およそ500人ものバングラデシュ人が集まったようで、18時に開始後、21時に終わるまで、「一瞬たりとも騒がしくない時が無かった」というほどの盛り上がりようでした。
やはり、異国の地で、同郷の人たちが集い、話すことは、どこの国の人でも楽しいものでしょう。
そこでは美味しい牛肉たっぷりのカレーとデザートを頂きました。もちろん、お代わりも頂きました。
そして、多くのバングラデシュ人たちと話し、こちらも楽しさを感じました。
驚くことに、来ていたバングラデシュ人の多くは日本語をよく話すのです。日本で生まれた子どもにいたっては、母国語よりも日本語ペラペラで、日本人と話すのとなんら変わりない感じもありました。
そして、本来、イードというのはイスラム教徒のイベントなのですが、日本人など部外者も歓迎されるんです。
日本人のイスラム教に対する印象は、どうしても、「テロ」とか、「戒律が厳しい」とか「怖い」と言った感じで受け取られがちですが、そんなのは、あくまでほんの一部の過激な若者達の話であり、実際に彼らに接してみれば、日本人の持つイメージと正反対ではないか、と感じると思います。
バングラデシュ人に関して言えば、例えば人を家に招いて、手づくり料理を振る舞うのが大好きです。
今回、我々は現地のバングラデシュ人から自宅に招かれ、ご馳走を何度も頂いたので、最初は
我々が日本人だから歓迎されたのだろう、
と思っていたのですが、実は人種や男女に関係なく、初めて会う人や気の合う人たち同士で、人を家に招いて楽しむことは当たり前だというのです。
これが本当の「おもてなし」だと私は現地で感じました。
日本人は、「是非家に遊びに来てください」と、言葉では言いますが、実際に来られると迷惑がる。
日本の表向きの「おもてなし」とは違い、真の「おもてなし」です。
皆さんも、是非バングラデシュに行ってみてください。
できれば、行く前に現地のバングラデシュ人とアポでも取れればベストですが。
真の「おもてなし」を受けて感激することでしょう。