移民選手が活躍するワールドカップサッカー

ワールドカップサッカーも佳境に入ってきました。

先日は、あの優勝候補のドイツがグループリーグ敗退するという番狂わせが起きて驚きましたが、何が起こるかわからないところに面白さがあります。

日本も、なんと下馬評を覆し、決勝トーナメントに進出しましたね!
アジアで唯一です。
アジアサッカーの歴史を作り上げてほしいです。

また、母の母国アルゼンチンは、グループリーグ最終戦にようやく勝ち星を挙げて、かろうじてトーナメントに残りました。

ところで、サッカーの試合を見ていて思うのですが、特に南欧のチームでは、肌の色が違う選手の活躍が目立ちます。

フランス、スイス、イングランド、ベルギー、ドイツ、ポルトガルなど多くの強豪国は、外国にルーツを持つ選手が代表にたくさんいます。

ヨーロッパでは、地理的に移民の歴史が長く、過去に移民を積極的に受け入れてきた国とそうでない国もありますが、それがサッカーの代表選手にも現れていますね。

例えば、フランス代表選手にはアフリカ系の選手が何人もいますが、フランスは過去にアフリカの多くの地域を植民地にしていた歴史があるため、アフリカ系の移民が多いのは自然なことで、彼らがフランス人となり代表で活躍していることは、フランスでアフリカ系移民が地位を築いて溶け込んでいることを想像させます。

また逆に、移民がフランスに渡り、その子孫がサッカー選手になり活躍することで、フランス社会が移民に対して寛容になり、地位を獲得したという歴史もあるようです。

フランス、ドイツやベルギーの移民サッカー選手事情については以下の記事が参考になります。

「サッカーフランス代表の民族構成から見える移民問題」 

「サッカードイツ代表から見えてくる移民問題」

「サッカーベルギー代表が抱える移民事情と融和の成功」

南米などでは、国民の大多数が移民の国もあります。アルゼンチンは、ドイツ、イタリアなどヨーロッパからの移民で成り立っている国だから選手もほぼ白人系ですし、ブラジルはアフリカから渡った大勢の黒人奴隷の血が入っている選手も多いですね。

サッカー選手を見ればその国の移民の歴史や、移民がどの程度社会に受け入れられているかがわかります。

こんな視点でサッカーを観るのも面白いと思います。

私は今、Asian People’s Friendship Society (APFS)で外国人の支援活動に参加していますが、実は先日、日本でサッカーをやりたくてガーナから一人で来たという20歳前後の少年が来ました。

有名なクラブチームに所属しているわけではないようですが、ちゃんと働きながら夢を持って生きているのがわかりました。

彼とは多くの話はしませんでしたが、日本で一流のサッカー選手を目指すという、こんなバイタリティがある若者外国人がいると思うと、応援したくなりますね。

日本が今後、もし積極的に移民を受け入れていくつもりならば、こんな夢を持つ外国人をしっかり受け入れてあげて、日本人と同様の保障制度を認めることが重要だと思います。

そうした政策を実現できれば、いつの日か、ヨーロッパのように、日本代表チームで活躍する移民選手も珍しくなくなるかもしれません。

 

 

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