外国人留学生の実態は?
昨日の記事では、ベトナム人犯罪が増加しているというニュースをテーマにしましたが、そのベトナム人の検挙者のうち4割が「留学生」だとされていたので、最近の「留学生」の実態について知りたくなりました。
最近まで、私は「外国人留学生」というと、ある程度裕福な外国人が日本の大学で高度な技術あるいは日本文化などの学問を学びに来て、卒業後は自国でビジネス起業したりするエリート学生のイメージでした。
ところが今の留学生はどうなのか?
留学生がグループで共謀して窃盗を働き自国に送付するのが増えていると聞き、ふとそんな疑問を持ちました。
まず現在の留学生のデータです。(法務省統計および日本学生支援機構(JASSO))
●外国人留学生数の最近の推移です。
●次に、出身国別の推移と構成比(%)です。
●次に教育機関別の留学生推移、また在日年数別の構成比(%)です。
これによると、
1)留学生総数は2012年以降右肩上がりに増えています。
2)ただし増加率が高いのはベトナム人とネパール人です。特にこの両国からの留学生が急増しています。
3)教育機関で見ると、大幅に増えているのは大学生・大学院生ではなく、日本語学校生と専門学校生です。
4)在日年数別で見ると、ここ数年では、在日1~2年未満の留学生が増えています。
以上から、
ここ数年間の傾向として、ベトナム人とネパール人の留学生が急増しており、彼らはおそらく、まず日本語学校に入学します。 (大学生数はそれほど増えていないため)
日本語学校の在留期限は約2年間なので、その後も滞在を続ける場合は専門学校に移る学生が多いと考えられます。
やはり、急増している留学生の多くは、来日後まず日本語学校に入り、入国前に支払った100万円以上もの借金を返済するためアルバイトで就労しながらお金をできるだけ稼ごうとするが、在留期限の2年間では十分に蓄えられないので、その後留学ビザを更新して専門学校へ入学し、そこでさらに出稼ぎを続けるのではないか。
私はこのように想像しています。
留学生のアルバイトでは、抱えている借金、授業料、生活費や本来の来日の目的である母国への仕送りなどを簡単に稼げるとは思えません。行き詰まった留学生が同胞からの誘いに乗って万引きをしてしまったとしても不思議ではないと思います。
これが先日の新聞報道にあったように、ベトナム人の犯罪検挙数の急増につながっているのではないかと考えています。
それにしても、このような現象を見ると、
政府が推進してきた「留学生30万人計画」とはいったい何を目的とした計画なのか?
と思ってしまいます。
どう考えても、国内の単純労働者不足を補うための計画であり、制度にすぎないことを改めて感じます。