「出稼ぎ労働者」はどこへ行ったのか?

サンパウロ日系人街

「出稼ぎ労働者」とは、一般的に、労働しお金を稼ぐ目的で国を移動(国内の移動も含む)し、一定期間稼いだあとで帰国するという労働者のことを言いますが、以前ほどこの言葉を耳にしなくなったと感じませんか?

聞くとすれば、海外のニュース、最近ではアフリカからヨーロッパの先進国へ移動する出稼ぎ労働者などの話は聞きますが。

日本では、もうかなり前ですが、1990年代に特に中南米から多くの日系人(数十年前に中南米に移住した日系一世の子供・孫世代)が日本に入国し、主に製造業など工場ラインで就労していた頃に、「出稼ぎ」という言葉をよく聞きましたね。ブラジルでは、「デカセギ」は現地語になっているそうです。

なぜ最近は「出稼ぎ労働者」という言葉が国内であまり聞かれなくなったのか?

自分なりに考えてみました。

なぜこの頃(1990年代)にたくさんの日系人が日本に来たのかというと、1990年に入管法(出入国管理及び難民認定法)が改正され、日系二世、三世の人たちが合法的に日本で働けるようになったからです。

実際私の親戚も一家でアルゼンチンからこの頃に出稼ぎに来ていましたから、私にとってはとても身近な存在でした。

実は、当時の日系人たちは「日本人の配偶者等」や「定住者」という在留資格で、合法的に日本に来て働き暮らしていたんですね。

その頃は日本が超好景気だったこともあり、日系人だけでなく大勢の「出稼ぎ」が日本で働いていましたが、それから20年以上経ち、今の外国人労働者の主役は、永住者を除くと「留学生」や「技能実習生」に変化しています。

政府は現在外国人に単純労働での入国や資格を認めていないので、堂々と「出稼ぎ労働者」と言えないのかなと思います。

「出稼ぎ労働者」は今では「留学生」や「技能実習生」として相変わらず日本で活躍しているんですね。

 

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